▼4月から幼稚園に入園します。それまでに子どもが出来た方がいいこと、家庭でやっておいた方が良いことを教えて下さい

2月も残りわずか、あと1ヶ月で4月です。

4月から幼稚園に入園予定の方も多いことと思います。

これまでの家庭での生活から初めての集団生活へ飛び出していく子ども達、なるべく困った事がないように、、、と考えるのは当然です。

残り1か月で身に着けた方がいいこと、やっておいた方がいいことがあれば知りたいですね。

幼稚園に入園するにあたり、身に着けていたらいいこと、何を思いうかべますでしょうか?

自分で着替えが出来るように

好き嫌いなくいろいろなものが食べられように

・オモチャの貸し借りが出来るように

・先生のお話をきちんと聞けように

お返事がきちんとできるように

・お友達と仲良くできますように

・お約束がきちんと守れるように。。。。

その他様々な出来たらいいな、と思うことがあるかもしれません。

出来る事が多い方が幼稚園生活がスムーズに行くような気がするので、そう願うのは自然なことだと思います。

そして、先程挙げた出来たらいいことは、幼稚園に行く行かないに関係なく出来たらいいことですね。

ここがポイントです!

幼稚園に行く行かないに関係なく出来た方がいい事なのです。それを幼稚園に行くことと結びつけない方がいいと思います。

幼稚園に行く前に家庭でやっておいた方がいいことの話の前に、やってほしくないことをお話します。

子どもに対して

「〇〇が出来ないと、幼稚園に行けないよ」や

「〇〇しないと、幼稚園で先生に怒られるよ」

「〇〇出来ないと、幼稚園でお友達出来ないよ」

等と言うのはやめてください。

ママはお子さんの為によかれと思って言うのでしょう。自分の手や目の届かない所で可愛い我が子が困らないように言うのでしょう。

けれどそういう言葉がけをされていると、子ども達は幼稚園に行くのには、出来なければならないことがたくさんあるんだ。

それらが出来ないと、楽しい幼稚園生活は送れないんだ、と思ってしまうかもしれません。

幼稚園に楽しく通えるためにかけている言葉で、子どもが幼稚園を楽しみに思えなくなったとしたら・・・それは本末転倒ですね。

そもそも幼稚園は、何かが出来るから歓迎されて、何かが出来ないと歓迎されない所ではないです。

出来る事、出来ないことはその子どもによって違うし、今出来ないことがずーっと出来ないわけでもありません。

そんなことよりも、新しい生活を楽しみする気持ちを育むことの方が何倍も大切なことのです。

そこで、幼稚園に行くまでに家庭でやってほしい事。

まず、朝決まった時間にカーテンや雨戸を開けて、おひさまの光を家の中に入れる事

体内のリズムに太陽の光が深く関係あることは有名な話です。朝、子どもがぐっすり眠っているとわざわざ起こすことをためらうかもしれません。

けれど、毎日決まった時間に陽の光を家の中に入れることは、一日を快適に過ごすきっかけとなり、それは1日だけではなく、生活リズムを整えることになります。

そして、普段通りに過ごすこと。

時々、まだ入園する前から「幼稚園に行ったらママは一緒にいないのよ。一人で大丈夫?」などと子どもに話しているママを見かけることがあります。

行く前から不安にさせる必要があるでしょうか?

幼稚園に行っても行かなくても変わらず、基本となるのは家庭です。

これまでと変わりなく、子どもと共に過ごしましょう。

もし、何か幼稚園に行くためにどうしても出来なければならないことがあるのなら

「〇〇出来ないと、こうなっちゃうよ」という言い方ではなく

「〇〇出来ると楽しいよ」というようなプラスの言い方にしてみましょう。

子どもは、ママの気持ちを敏感に感じ取ります。

ママが不安に感じていると、子ども達も不安になります。以心伝心、伝わってしまうのですね。

そこで、ママもあまり不安に思わず、幼稚園の話題が出たら「幼稚園に行くの楽しみだね」などとプラスの気持ちを表現するといいですね。

幼稚園に行っても基本は家庭。

外で何があっても、暖かく受け止める家庭の存在が大切です。是非大きな心でお子さんを受け止めましょう。

そして、こういう話をすると、子どもに何かが出来るように教えることが悪い事なのか?と誤解されることがあります。

例えば着替え。着替えの出来ない子に、着替えを教えず、ずっとママがやってあげるのか?と疑問を持つ方もいるかもしれません。

そういうことでは決してないのです。

そうではなくて、何かを教える理由に「幼稚園に行くまでに」とか「幼稚園にいくから」ということをつけないで欲しい。

区切りとしてはちょうどいいし、大人が勝手に幼稚園に入るまでにこれが出来るようになって欲しい、と目標を設定するのはいいことです。

しかし、それはあくまでも大人の目標であって、勝手な希望です。

幼稚園に行っても行かなくてもその子の様子を見ながら少しずつ出来る事を増やしていきましょう。

そしてもう一つ、気を付けて欲しい事。

最初の方に話した「〇〇が出来ないと幼稚園で恥ずかしいよ、怒られるよ」という言葉。

ママは一生懸命に子どもに何かを伝えたくてそう言ってるのでしょう。

けれどね、、ちょっと考えてみてください。

「〇〇出来ないと、恥ずかしいよ」ということは、もし自分が出来るようになって、周りに出来ない子が居たら、出来ないお友達の事を「恥ずかしい子」と思うかもしれません。

「〇〇出来ないと先生に悪い子だって言われるよと言われていたら、〇〇が出来ない子が周りにいたら、その子が悪い子だって思うでしょう。

これ当たり前ですよね。だって大人がそう教えたんですから。

でも実際に、我が子が例えばお着替えの時にボタンが出来ないお友達に

「ボタンも自分で出来ないなんて恥ずかしいの~」と言ったらどうするでしょうね?きっと慌てて、そんなことないよ。〇〇ちゃん、一生懸命にやっているじゃない!なんてことを言うのではないですか?

そしてもし、オモチャの貸し借りが出来ない子に

「そんなことするのは悪い子なんだよ。先生!〇〇君のこと怒ってよ」と言っていたら、「そんなこと言わないの」なんて言いませんか?

ものすごく矛盾していますよね。

私達親は、自分の言葉の先に子どもの心があることを忘れてはいけないと思います。

私の言葉は子ども達の心を育んでいるのです。

さあ、幼稚園入園まで残り約1か月。

心配な気持ちはそっと隠して、子どもと密着できる期間を楽しみましょう♪

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