▼H30.6月
今月の質問は『いいママ、いいパパって?』という質問。
これについて考えていきたいと思います。
皆さんの中には『いいママ、いいパパ』のイメージはありますか?
ママから考えてみましょうか。皆さんの考えるいいママのイメージとはどんなものでしょう?
「いい奥さん」だと、掃除好きとか、お料理上手とかが出てくる気がしますが、「いいママ」のイメージは、いつも子どもと一緒に遊んでいるや優しい、いつも笑顔、等が出てくるでしょうか。
小さな子どもが居ても、お家の中が綺麗に整頓されていて、手作りの料理が並び、子どもの為におやつも手づくりしちゃう!こんなママはどうでしょう?
きっと「いいママ」に入りますね。
では、子どもと遊ぶのが大好きで朝から子どものペースに付き合って遊ぶ。子どもが外遊び好きなら寒くても暑くても外遊びに付き合う。でも、ご飯を作る時間はないから、お昼ご飯はいつもコンビニで買います。どうでしょう?「いいママ」に入りますか?
ではこちらはどうでしょう。
ママは、自分が妊娠前から続けていた仕事に生きがいを感じていました。
子どもが産まれてからもその気持ちは変わらず、産後1ヶ月で保育園に預けて職場復帰、仕事をバリバリやりたいので子どもの送迎は近所に住むおばあちゃんにお任せしています。
けれど、休日には必ず子どもとの時間を作り、共に過ごすことを楽しんでいます。
このママはどうでしょう?
ではこのママは?
ママは、心の病を患っています。
ずっと前から「こども」が好きではありません。自分の子どもが産まれてからも、あまり可愛いとは思えません。けれど、産んだからには育てる責任があることは分かっています。
近くに頼る人もいないけれど、ママは自分なりに衣食住の最低限の事は子どもにしようとしています。
けれど、毎日子どもと向き合っていると息が詰まりそうになり、とても辛いと感じます。
そこで、行政のサポートを得て子どもを預け、ご自身は病気と向き合うことにしました。
将来的に子どもと共に暮らすためです。
さあ、このママはどうでしょう?
パパも同様です。
毎日仕事を頑張って、遅くに帰宅したら子どもの寝顔をそっとなでる。休日には子どもと共に過ごし、子どもの幼稚園や学校の行事には自ら進んで出向く。
これ、どうですか?
ではこんなパパは。
交友関係が広く、お友達がたくさんいます。お家にもお友達をたくさん呼んでくるので、子ども達も多くの大人に可愛がってもらえます。
休日には友人たちと出かけることも多く、その時には子ども達も連れて行くので様々な経験が出来ます。
どうでしょうか?
例を出しているときりがないので、この辺にしておきましょう。
今日の話でお伝えしたかったことは、「いいママ」「いいパパ」の基準はたいへん曖昧である。ということ。
誰かにとっていいママが、世の中の全員にとってのいいママではなく、いいパパも同じ。
そもそも、いいママ・いいパパなんてものはないのです。
最初の方に話に出てきた誰でも「それはいいママでしょう」というママだって、もしかしたら旦那さんから見たら、子どもの事ばかりやって自分には構ってくれない奥さん、かもしれません。
それはいいパパも同じ。
それぞれのイメージの中にある「いいママ」「いいパパ」にとらわれていると、目の前の子どもの事をしっかりと見ることが出来なくなるかもしれません。
それでは本末転倒ですね。
大切なのは、自分に出来ることをやること。
誰かから見た「いいママ」「いいパパ」ではなく、自分で自分の出来る範囲を、無理せずやること。
子育ては、1日だけ頑張ればいいのもではありません。子どもが独り立ちするその日まで続きます。
無理をすると途中で息切れしてしまうこともあるでしょう。
全力疾走して途中で試合放棄をするよりも、のんびりぺーすでいいから、歩いても止まってもいいから、最後まで完走することを目標にしましょう。
「いいママ」「いいパパ」なんてものは居ないのです!
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