▼最近、2歳の娘が、家族以外の前になると、頻繁にもじもじするんです。これまで大好きで会うたびに喜んでいた親戚の前でも人見知りするかのようにもじもじして、話をする時も、驚くほど小さな声。何があったのか理由が分からず心配です。
▼ご相談ありがとうございます。
2歳のお嬢さんがご親戚の前でもじもじするとのこと。
それまで大好きで会うことを喜んでいた、とのことなので急にもじもじしてしまうと、驚いてしまいますね。
質問の中に「人見知りするかのように」という文面があるのですが、これは正に人見知りの一種と考えられます。
「人見知り」というのは、全く面識のない知らない人に対してするもの、と考えている方もいるかもしれません。
確かに生後半年頃から1歳半頃までの間に、全く知らない人に対して人見知りするお子さんも多いですね。
その多くは、普段から一緒に居るママと他の人との区別がつくようになった時に起きます。
ただ、当たり前ですがそれには個人差があり、激しく人見知りをするお子さんと、ほぼ人見知りをしないように見えるお子さんが居ます。
それはその子の持っている性格や性質の違いによるものでしょう。
最初の人見知りは、先ほどもお話ししたように、知っている人と知らない人の区別がつく、いつも一緒に居る人と、たまにしか居ない人の区別がつく、という成長の証です。
スーパー等で知らない人に「可愛いわね~」と声をかけられて泣いてしまったり、たまにしか会わないおばあちゃんやおじいちゃんに抱かれて泣いてしまったり、時にはママよりも一緒に居る時間が短いパパの顔を見て泣いてしまうお子さんも居ます。
これも人見知りの表現ですね。
あまり人見知りの表現が激しいと、外に出掛けて知らない人に会うのも大変になってしまうこともあると思います。
人見知りした相手。おばあちゃんやおじいちゃん、可愛いね~と言ってくれた通りすがりの人などに、申し訳なく思ってしまうこともあるでしょう。
そんな時は、「人見知りがひどくて。誰でも泣いてしまうんですよ。でも可愛がって頂いてることは伝わっていると思いますから。」と言っておけば大丈夫。
人見知りは誰でも通る道です。「こんなに可愛がってあげてるのに泣くなんて。。。」等と思う心の狭い人は居ないと思いますよ。
この時期が過ぎて、あるいはこの時期にはたいした人見知りもなく、質問のお嬢さんのように2歳を過ぎてから人見知りが出てきたら。
それは人見知りに加えて、更に「恥ずかしい」という感情が芽生えた成長の証です。
いつも一緒に居るママやパパと、たまに会う親戚の方々。前からその違いは気付いていたけれど、恥ずかしいという気持ちが芽生えたために。それまでと同じようにはふるまえない事はよくある事ですよ。
いたって自然な姿です。
また、人見知りに加えて「場所見知り」というものもあります。
初めての場所や見慣れない場所に、緊張して泣いてしまうことも良くあるものです。
そんな時、どうすればいいでしょうか?
人見知り、場所見知りをしている時、子ども達は不安で緊張した状態にあります。
その不安を解消するために、安心できる人にくっつこうとします。多くの場合、それはママのことが多いですね。
ママにしがみついて泣いたり、ママの後ろに隠れる事もあるでしょう。
そんな時、どうしていますか?
場面場面で対応は違うと思いますが、多くの場合子どもの気持ちの済むまでママの傍にくっつけておくことが良いでしょう。
無理をして引き離すよりも、気のすむまでくっついていた方が結果的に早く離れていくことも少なくありません。
ママの傍にいさせたままで、ママが他の人との交流を楽しむことが良いでしょう。
子ども達から見たら、安心して傍に居られるママが、安心して交流出来る相手だと分かれば、しだいに心がほぐれていくかもしれません。
どんなことに挑戦するのでも、心のよりどころは必要です。
安心して身を寄せる場所(例えばママの傍)があるからこそ、外に出て行けるのです。
親との愛着を形成する幼少期に、しっかりと気持ちを受け止める事で、大きくなってから様々なことにチャレンジする力が付きますよ。
人見知りが一生続くことはありません。焦らず長い目で見守りましょう。
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